兵庫県姫路市でオフィス環境作りをサポートしているワンステップです。

お客様より、オフィスフロアのレイアウト変更などのご相談を受けることも多いのですが、

その時に、よくお寄せ頂くのが「通路幅はどれくらいみてたらいい？」というご相談です。

以下に、オフィスレイアウトの基本である通路幅についてまとめていきますので、お客様ご自身でレイアウトを検討される際に、ご参考頂ければ幸いです。

オフィスレイアウトの基本の通路幅

まずは、オフィスレイアウトを考える上での、最低限確保しておきたい通路幅について見ていきます。

◆１人に必要な幅

人間の幅がおよそ45cmですので、１人が通るなら60cmは必要になります。

◆通路の幅

１人が通れるのが60cmですので、すれ違うことを勘案すると120cm必要になります。

※体格差や男女差もありますが、標準的にはこれくらいの通路幅が良いとされています。

◆1人あたりの執務面積

２～３坪は必要と言われています。

※例えば社員が5人なら10～15坪の執務スペースが必要になります。それに通路やキャビネットを置くスペースを考慮した広さが必要ということになりますね。

快適に通れる通路幅とは？

上記はあくまでも最低限このくらいは必要というサイズになります。

働きやすさや、快適さを感じる通路幅とはどのくらいになるのでしょう？

以下では、各ポイントでの最適通路幅を見ていきたいと思います。

■メイン通路

人がすれ違うことを考えると120cmは必要になりますが、これですと男性２人がすれ違うにはギリギリの幅になってしまいます。

余裕を持ってすれ違うことを考えると、160cm以上は確保してください。

※メイン通路はいざという時避難経路にもなるので、できるだけ広い幅をとっておくのが理想です。

■デスクとデスクの間

デスクに挟まれた通路はサブ通路になりますが、あまりに狭いと人が通るたびにストレスを感じます。

60cmあれば人が1人通ることができますが、座っている人にとってはすぐ横を人が通ることになるため、もう少し広めの90cmは確保したいですね。

■デスクと後ろの通路の間

座っている人の後ろに通路を作る場合は、背後を人が移動できるとともに、楽に立ったり座ったりするスペースを確保するという意味でも、最低でも130～150cmは必要になります。

180cmほどあると、かなり余裕があって良いです。

■デスクと壁面の間

座っている人の後ろが壁になっている場合、着席スペース（40～50cm）と人が通るスペース（60～90cm)を考慮して、120～140cmほどの幅が必要になります。

※ただし、管理者の席など後ろにあまり人を通したくない場合は、あえて通路を狭くして90cmほどに抑える方法もあります。

■デスクとキャビネットの間

デスクの後ろがキャビネット（書庫）になっている場合、人が通る幅とキャビネットを開けて作業する幅を考えて、160～180cmほど確保したいところですね。

キャビネットの使用頻度なども考えて、通路幅を確保してください。

■デスクとパーティションの間

デスクの島をパーティションで囲んでいるような場合などでは、パーティションの中が１つの部屋のようになっていますので、ぐるっと周りを歩けるスペースと、立ったり座ったりできるスペースが必要です。

余裕をもって座れるように80cmほどは必要になるでしょう。

余白のスペースを考えましょう。

いかがでしたでしょうか。

これまでご紹介してきた通路幅は、人が「余裕をもって通れる幅」になります。

しかし、オフィスの空間が多いほど人は開放的に感じ、仕事もやりやすくなります。

オフィスの余白スペースは70％が標準とされています。

それ以下になると人は息苦しさを感じるようになるそうです。

通路の幅も大事ですが、それにプラスしてどのくらいの空間を確保できているかということが大切です。

スペース効率だけを考えてものを詰め込まず、社員が快適に過ごせる空間を作ることで業務効率のアップにもつながると思います。

もし今のオフィスがなんとなく狭く感じるのであれば、今回ご紹介した寸法を参考にレイアウト変更をご検討ください。

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オフィスレイアウト設計

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。